株式会社三宮デンソー様

若い人が減少している現状では、ハローワークや各種媒体に情報を掲載するだけの採用活動では、従来のようなスムーズな採用・定着は、以下の理由から難しくなっていることをお伝えしました。

・そもそも、ほとんどの業界で人手不足であるため、人材の取り合いになっていること。
・また、若い人自体の価値観が昔と違って多種多様であり、自身の価値観とマッチングする会社を探していること。
・一方で採用媒体では、基本的に条件面等の記載がほとんどで、なかなか他社と情報の差別化を図ることが難しいこと。

これらの問題点を解決し、採用活動を加速させるためには、採用サイトが選択肢に入る企業も増えてきています。
一般的な中小企業が期待する採用サイトの効果は「応募数の増加」ですが、採用サイト単体ではその効果を見込むことが難しい、というのが弊社の感覚です。

採用サイトに到達している時点で、求職者側が「その会社を知っている」状態であることが大半です。
しかし、大半の中小企業が求職者側に社名が知られていないことが多いため、求職者と中小企業のファーストコンタクトは採用サイトではなく、求人媒体等になります。
そのため、応募数を飛躍的に増加させたい場合は、採用サイトではなく、求人媒体等へ予算を割いて、まずは求職者に知ってもらう必要があります。

一方で、採用サイトの効果は「応募以後の内定辞退率や採用後の早期退職率の低下」にあると考えます。
事前に求職者側が会社の情報に触れ、自分の希望とのミスマッチがないか確認し、さらには実際に働いた後を想像してもらえることで、求職者側の会社に対する優先度が上がり、反対にミスマッチが多い場合は求職者側が応募を抑制することで、企業側の面談や採用のコストの低減につながります。

ただ、採用サイトはあくまでコーポレートサイトで一定の情報が世に出ている企業が、求職者向けの情報を絞って公開する媒体であり、三宮デンソー様ではまずコーポレートサイトを用意する必要性があるのではないかと考えました。
コーポレートサイトで採用に少しでも貢献できるようにしていきましょう、と以下のようにご提案いたしました。

• 通常多くのステークホルダー向けに制作するコーポレートサイトの内容を、ある程度求職者向けに寄せた情報を掲載すること
• 産業機械の整備という、少し珍しい業種のため、魅力の言語化と魅力が伝わった際に就職を検討するターゲットの言語化

財団様からのご紹介ということもあり、まずは一緒にやってみましょうと快く仰っていただきました。